塵も積もれば山となる♫︎

対面レッスンでの出来事***

4歳の誕生日を迎えてすぐに、体験レッスンに来てくれたAくん。

お父様はバイオリン経験者で、息子くんにバイオリンを弾かせたいけど
自分で教えるのは難しいとのことでレッスンをご希望。

目指すは、1年できらきら星を弾けるようにさせたい!とのご要望でした。

体験レッスンでは、初めましてにも関わらず、挨拶もきちんとできるしバイオリンの準備もちゃんとしてくれる。
バイオリンの構え方も、既に様になっている。
がしかし、バイオリンを弾きたがらない。

👦「バイオリン弾かない。」
👦「やらない。」
👦「できない。」

最初は、教室の環境に慣れないのと、私に人見知りをしていて気持ちが乗らないのかな?と思い、とりあえず仲良くなることから始めてみた。

👦「パパの前で弾きたくない。」
とも言っていたので、お父様には部屋の外で待機していただくことに。

初回のレッスンでも、自分でバイオリンの準備をしてくれて、始まりの挨拶もできて、でもやっぱり弾きたくないみたいなので、バイオリンをちょっと眺めて楽器の構造のお話をしたりしてみた。

🙍‍♀️「ここ、駒って言うんだよ〜♪」
🙍‍♀️「これ弦って言うんだけど何本ある?」
🙍‍♀️「バイオリンってここ(渦巻き)ぐるぐるしてるよね〜」

あまり興味がないのか、バイオリンを弾かなきゃいけないプレッシャーと戦っているのか、すぐに窓から外を眺め始める。
なので「今日は天気いいいね〜」とか「カラスがいるね〜」とか「何色が好き〜?」とかそんな風に話していると、自分から話しかけてくれるようになった。

バイオリンを弦ではじく、ピチカートは好きみたいで、私の真似をして楽しそうに弾いてくれる。
音は好きなようだ☺️!!
だけど、やっぱりバイオリンは弾きたがらない。

そんな状況が3回ほど続き、4回目のレッスンでは自分で楽譜も準備をして、弓も持って弾いてくれた!

それからは、ラとミの弦を覚えて、動物の名前や乗り物の名前で弓を大きく使う練習をしてた。
犬🐶、ねこ🐱、らくだ🐫、シマウマ🦓、パトカー🚓、タクシー🚕

ただ、動物や乗り物の名前で弾く練習も5分くらい頑張ったら
👦「もうバイオリン終わりにする〜」
と言ってしまうので

音符カードを使ったり、五線譜のマグネットボードを使って


“ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド”を
私が弾くバイオリンやピアノに合わせて一緒に歌った♫︎

歌うことも好きみたいで、ニコニコと楽しそうにしている😊

せっかく音を楽しむことが好きなのに、無理やりバイオリンを弾かせて嫌になるようなことはさせたくないなと思いつつも、少しでもバイオリンを触っている時間が長くなるように試行錯誤を繰り返してみていた。

お家であまり練習ができていないようだが、レッスンは休まずにしっかり来てくれて、レッスンが始まったら楽器も楽譜も準備してくれる✨

10回目のレッスンで、開放弦(左指を抑えずに音を鳴らす弦のこと)は、弓をまっすぐ大きく鳴らせるようになったので、左指を抑えて鳴らすという段階に入る。

弾きはじめは
👦「え〜、1の指むり〜。むずかしい〜。」
と言っていたけど、私が一緒に弾くやる気を出してくれることが分かり、楽しそうに弾いてくれるようになった!
でもやっぱり弾くのは5分で飽きてしまうので、○回弾いたら、ハートを書いてあげる作戦をやってみた。
すると、頑張って繰り返し挑戦してくれるようになった!

👦「おっっっきいハートを書いて!♡」

ってお願いするもんだから、可愛くなっちゃって
おかげで楽譜はハートだらけ

その後も試行錯誤を繰り返し、無事にきらきら星を1年間ちょっとでピアノ伴奏と一緒に弾けるようになりました!👏

👦「ピアノと一緒に弾けるよ〜!」
と言って何度も弾いてくれます。

時間がかかった分、初めて一人で弾けた時の感動は涙もんでした😭💗

そして、この間のレッスンでは
初めて見る楽譜に挑戦して弾いてくれたのです!🎻

👦「Aくん、かえるの歌弾きたーい♪」
と言って、自分で考えながら、何度も挑戦して練習していました!!

挑戦して失敗しても、もう一度弾き直して、それを繰り返したら自分が思うように音を出せるようになっていく。
一人でかえるの歌を口ずさみながら夢中で弾くその姿に、本当に感動しました!

これからも、苦手だなと思うことがあっても、とりあえず挑戦してみる心を忘れないでほしいな♪
事情は色々あるかもしれないし、本当に嫌なことはやる必要はないけれど、失敗するのが怖いとか、難しそうだからやりたくないとか、そんな風に思わないで、何事にも立ち向かう勇気を持ってもらいたいなと密かに思っています💁‍♀️

次回のレッスンも楽しみです🐸💕